ある古民家で、120年に一度咲くという竹の花を見せてもらった。
その竹は「淡竹-はちく-(-はだけ-とも言うらしい)」といい、
孟宗竹よりも細い真竹と同じくらいの直径の竹だった。
孟宗竹・真竹・淡竹は、日本では三大有用竹(三種類で9割を占める)らしい。
見せてもらった淡竹は、昨年の11月に花を咲かせたそうで、
これがおもしろいことに、日本全国ほぼ一斉に咲きだしたということだった。
前回の淡竹の開花は、およそ1908年だと記録があるそうで、そこから115年後に
この花が咲いたことになる。
一般的に、植物はその地域の気候により開花などの状態が異なっているけれど、
竹という植物は、温かい地域から寒い地域まで申し合わせたようにほぼ同時に咲く。
すごい!!いったい何を基準にしているのか? 宇宙からの光線とか?
地中に張り巡らした根(←実はこっちが親で、だから地上に出た部分を「竹の子」と呼ぶ)
から何か物質が放出され、一定濃度になるとそれを感知して開花するのだろうか?
・・・わたしの竹への想いが広がった
ちなみに、孟宗竹は約60年、真竹は約100~120年周期となっていた。
開花したあとは、竹はまた一斉に枯れてしまうそう。
種子ができていればそこに竹林ができるけど、種子がなかったら、どうなるの?
いろんなことを考えて想像していくと、これまでぼーっと見過ごしていた竹に
壮大なロマンを感じずにはいられない♪ ありがとう竹!
真竹が、1950~1960年ころに一斉に枯れて、竹不足となったために
プラスチック製品が多く出回るようになった、という説もあるらしい。
貴重な資源だった竹。石油も竹も、あるからバンバン使うのではなく
どちらも限りある資源として活用させてもらいたい。
ちなみに、よく見かけて食べている筍は孟宗竹が多い。太めの筍♪
真竹は、食べごろを逃すと苦いらしい。「苦竹」とも呼ばれるみたい♪
淡竹は、アク少ないからアク抜きいらないみたい♪←うれしい♪
竹を知るいい機会に感謝でした! みなさんも、ぜひ竹を知ってみてください♪