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お気に入りのパン。

自家製酵母を使ったクルミ入りのずっしりとしたパン。

ハチミツも入っていて、ほんのり甘い

職人さんの技や想いがしっかりと詰まっているものは、

どうしてこんなにすてきなのだろう。

すべてのことに言えるけれど、想いのチカラはすごい。

純粋であればあるほど、それは深く重く感じる。

今朝、天然の海苔を岩場で採取している年配ご夫婦の番組を

偶然に観た。海苔を採るために、体力作りをして、

岩場の管理もしているということだった。

採った海苔は、また手作業で干して、干したものは

出荷前に小さな汚れまで取り除くということだった。

すべてを手で行うという、その手は大きくてごつごつとしていた。

長い時間をたくさん働き続けた温かい手だった。

そうだ、少し前までは実際にそういう手をよく見ていた。

うちの前をよく通るおばあちゃんが、畑道具を載せて

一輪の手押し車を押していた。帰り道は野菜を積んでいた。

ときどき出くわすと、その野菜をくれたこともあった。

ある日、おばあちゃんと話していたら車が来た。

わたしのほうが早く気づいたから、一輪車をどかそうとした。

しかし、動かせなかった!そのとき、その重さに驚いた。

たしかに、コツがあるのかもしれないが、

軽々と持ち上げて移動させたその力に当時は驚いた。

また、別の日におばあちゃんの握力にも驚いたことがあった。

若い頃から畑仕事をされてきて、足腰も腕の力も握力も

強くなり、そして精神も強くなられたのだろう。

テレビ番組でご夫婦の手が映った瞬間、

おばあちゃんの手を思い出した。

同じように、大きくてごつごつした手だった。

働き者の大きなすてきな手だったな。

手にはその方の生き方が現れるのかもしれない。

ふんわりとした優しい手もあるし、

大きくてかたい手もある。

どんな手もたくさんの想いと重みがあると思う。

 そういえば、わたしの祖父母はどんな手をしていたのだろう?

四人とも早くに亡くなっていたため、記憶にもなかったり、

あまりちゃんとは覚えていない。

でも、祖母二人ならなんとなく覚えているかも。

二人らしい手のような気がした。

思い出したら、にんやり笑ってるわたしがいた。

しわしわ感が、わたしもちょっと似てきたかな。

今のうちに父と母の、その手もちゃんと覚えておこう

わたしを育ててくれたその手たちを。

 綺麗な手もすてきだ。

 味のある手もすてきだ。

 たくさんのことを包んできた手はみなすてきだ

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